FIRE(経済的自立、早期リタイア)とは
FIRE(Financial Independence, Retire Earlyの略)とは、経済的自立を達成し、早期リタイアを目指すライフスタイルのことである。一般的には、生活費を投資の運用益や配当金などで賄うことで、労働から解放されることを目指す。FIREは近年注目を集めており、多くの人が経済的自由を得るために実践している。


FIREの種類
FIREにはいくつかの種類があり、それぞれの生活スタイルや目標に応じたアプローチが存在する。
- ファットFIRE(Fat FIRE)
- リーンFIRE(Lean FIRE)
- サイドFIRE(Side FIRE)
- バリスタFIRE(Barista FIRE)
- コーストFIRE(Coast FIRE)


大別すると、1と2は労働なし、3〜5は労働ありという区分けになる。
1. ファットFIRE(Fat FIRE)
ファットFIREは、十分な資産を持ち、リタイア後も贅沢な生活を維持するスタイルである。年間支出を高めに設定し、資産運用の利回りで安定した収入を確保する。高収入の職業に就き、長期間にわたり多額の資産を築くことが求められる。
2. リーンFIRE(Lean FIRE)
リーンFIREは、ミニマルな生活を送り、必要最低限の支出でリタイアを達成するスタイルである。資産額が少なくても生活費を抑えることで、比較的早い段階でFIREを実現可能となる。
3. サイドFIRE(Side FIRE)
サイドFIREは、リタイア後も個人事業主やフリーランスとして一定の収入を得るスタイルである。完全に仕事を辞めるのではなく、少しの労働を続けることで資産の減少を抑え、心理的な安定も得られる。
4. バリスタFIRE(Barista FIRE)
バリスタFIREは、生活費の一部をパートやアルバイトやで補うスタイルである。条件次第ではあるが、健康保険などの福利厚生を活用しながら、フルタイムの仕事から解放される。
5. コーストFIRE(Coast FIRE)
コーストFIREは、若いうちに一定額の資産を築き、その後は追加の投資をせずに運用益が膨らむのを待つスタイルである。資産が一定の規模に達していれば、老後までの生活費を運用のみでまかなうことが可能となる。
FIREの達成条件
FIREを達成するためには、一定の資産を築く必要がある。一般的な目安として、「年間生活費の25倍の資産を確保する」ことが推奨されている。これは、資産の4%を毎年取り崩しても元本が減らずに維持できるというトリニティ・スタディの考え方に基づいている。
例えば、年間支出が300万円であれば、FIREを達成するために必要な資産額は300万円 × 25 = 7500万円となる。
FIREの実施方法
FIREを実現するためには、効果的な資産運用が不可欠である。以下の方法が代表的である。
1. トリニティ・スタディによる4%ルール
トリニティ・スタディは、投資資産の4%を毎年取り崩すことで、資産を維持しながら生活費をまかなう方法を提唱している。このルールに従うことで、資産が枯渇するリスクを抑えつつ、安定したリタイア生活を送ることが可能となる。
2. 株式・ETFへの長期投資
FIREの実践者の多くは、S&P500や全世界株式ETF(VTI、VT)などのインデックス投資を活用して資産形成を行う。長期的に市場の成長を享受し、安定したリターンを得ることが可能である。
3. 配当金・不労所得の活用
配当株やREIT(不動産投資信託)などの資産に投資し、定期的な配当金を得ることで、労働に頼らず生活費をまかなうことができる。
4. 生活費の最適化
FIREの成功には、支出を抑えることが重要である。固定費の削減、住居費の見直し、無駄な支出の排除などを行い、必要最小限のコストで生活できる環境を整える。
5. 副業やサイドビジネスの活用
FIREを目指す過程で、副業やサイドビジネスを持つことも有効である。ブログ運営、YouTube、投資、フリーランスなど、収入源を多様化することでリスク分散を図る。


まとめ
FIREは、経済的自由を達成し、好きな人生を生きるための手段である。そのためには、資産形成と生活費の管理が重要であり、適切な投資戦略を立てることが求められる。自身に合ったFIREのスタイルを選び、計画的に資産を築くことで、早期リタイアの実現が可能となる。

