4月28日週の全世界株式インデックスファンド(ACWI)のパフォーマンスはどうだった?

ファンドのパフォーマンス
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ACWIとは?

ACWI(All Country World Index)とは、米MSCI社が提供する世界株式の代表的な指数であり、先進国および新興国の大型株・中型株を対象としたグローバルな株式指数である。具体的には、米国、日本、ドイツ、イギリス、中国など23の先進国市場および24の新興国市場をカバーしており、約3,000銘柄以上で構成されている。日本株も含まれており、全世界の時価総額のほぼ全体を網羅する形となっている。

これに対して、日本国内で個人投資家に人気の高い「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」も、同じくMSCI ACWI(除く日本を含むバージョンではなく、全体)に連動するインデックスファンドである。したがって、基本的な構成国の比率や銘柄は一致するものの、投資信託としての手数料や運用方針、課税の取り扱いなどに違いが見られる。特にACWIがETF(上場投資信託)であるのに対し、eMAXIS Slimは国内投資信託であり、分配金の扱いや為替ヘッジの有無といった点が異なる場合がある。

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ACWIには当然ながら日本株も含まれており、全世界株式における日本の比率(約5〜6%前後)も反映されている点は見逃せない。つまり、eMAXIS Slim 全世界株式との構成内容における地域的な差異はなく、主な違いは運用形態やコスト構造といえる。

週間パフォーマンスの概要

2025年4月28日週のACWIの終値は、4月28日の116.40ドルから5月2日の119.41ドルへと上昇し、週間で約2.6%の上昇となった。この上昇は、米国の主要経済指標や企業決算の好調さ、そしてFRBの政策金利据え置きによる市場の安心感が背景にある。特に、米国のPCE価格指数が前年同月比で+2.7%と予想を上回ったことや、FOMCが政策金利を5.25〜5.50%に据え置いたことが、投資家のリスク選好を高めた要因と考えられる。

全世界株式インデックスファンド
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この週はまた、為替相場にも注目が集まった。ドル円相場は一時160円に迫る場面もあり、円建てでACWIに投資している日本の個人投資家にとっては、為替差益もパフォーマンス向上に寄与した。円安が進行している局面では、海外資産を保有することの為替メリットが明確になる。

地域別・セクター別の動向

ACWIは、米国市場の影響を大きく受けるが、他の地域の動向も無視できない。欧州では、ECBの金融政策や経済指標が注目され、アジアでは中国の経済成長率や日本の金融政策が市場に影響を与えている。

米国のテック企業、特にマイクロソフト、アルファベット、アマゾンといったGAFAMの好決算はACWI全体の上昇を牽引した。これらの企業は指数における構成比が高く、値動きが指数全体に与える影響も大きい。

一方、欧州ではドイツやフランスの製造業PMIが冴えず、ユーロ圏の景気減速懸念が根強い中国市場も、不動産セクターの停滞と消費回復の鈍さから投資家心理の重しとなっている。日本市場は堅調な企業業績が評価されており、日経平均株価も高値圏での推移を維持した。

セクター別では、テクノロジーや通信サービスが堅調であり、特に米国の大型テック企業の好決算がACWIの上昇を支えた。一方、エネルギーや公益事業セクターは、原油価格の変動や金利動向の影響を受け、やや軟調な動きとなった。不動産セクターは、世界的な金利高を背景に買い手が手控える状況が続いている。

全世界株式インデックスファンド(オルカン)

ETFと国内投信の違いについて

ACWIに連動するiShares MSCI ACWI ETFは、米国市場に上場しており、ドル建てで取引される。一方、eMAXIS Slim 全世界株式は、円建てで国内の投資家向けに設定された投資信託である。この2者には、運用商品として以下のような違いがある:

  • 分配金の有無:ACWIは分配金を出すが、eMAXIS Slimは再投資型であるため複利効果が期待できる。
  • 購入単位と手数料:ETFは証券会社を通じて取引され、リアルタイムで価格が変動するが、国内投信は一日一回の基準価額で購入される。
  • 税制の違い:ETFは海外資産扱いとなるため、配当課税や売却益に対する扱いが異なる。
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これらの点を踏まえ、目的や投資スタイルに応じて商品選択を行う必要がある。

投資家心理と今後の展望

投資家心理は、インフレ指標やFRBの政策動向に敏感に反応している。今後の注目点としては、5月中旬に発表されるCPI(消費者物価指数)や、6月のFOMCでの政策見通しが挙げられる。また、地政学的リスクや中国経済の減速、米国内の雇用市場の強さなど、複数の要因が市場の方向性を左右する可能性がある。投資家は、これらの要因を注視しながら、慎重な投資判断が求められる局面である。

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6月以降には米国の債務上限問題の再燃、欧州議会選挙、中国の政府系ファンドによる市場介入の可能性など、市場を揺さぶる材料が多い。短期的なボラティリティは高まる可能性があり、分散投資とリスク管理がより重要となる。

まとめ

2025年4月28日週のACWIは、米国の経済指標や企業決算の好調さ、FRBの政策金利据え置きなどを背景に、週間で約2.6%の上昇を記録した。テクノロジーや通信サービスセクターの堅調な動きが指数全体を押し上げた一方で、エネルギーや公益事業セクターはやや軟調な動きとなった。

為替の影響を含めて日本の個人投資家にも追い風となった週であり、ACWIとeMAXIS Slimの比較を通じて、ETFと国内投信の違いを理解することの重要性も再認識された。今後の市場は、インフレ指標やFRBの政策、地政学的リスクなどに敏感に反応することが予想され、引き続き慎重な見極めが求められる局面である。

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