確定申告とは?
確定申告とは、1年間の所得や経費を申告し、納めるべき税金の額を確定させる手続きである。主に給与所得者や個人事業主が対象となるが、一定の条件を満たす場合、無収入の人でも申告が必要になることがある。
確定申告は毎年2月16日から3月15日までの期間に行われ、税務署へ申告書を提出することで所得税の計算や還付の手続きを行うことができる。
確定申告すべき人
通常、確定申告が必要なのは以下のような人である。
- 給与所得があるが、年末調整では控除しきれなかった人
- 副業収入がある人
- 年末調整で医療費控除を受けられなかった人
- 個人事業主やフリーランス
- 事業所得がある人は、所得税を申告し納税する必要がある。
- 年収が2,000万円を超える給与所得者
- 年末調整だけでは完結しないため、確定申告が必須である。
- 株や仮想通貨などの取引で利益が発生した人
- 特定口座(源泉徴収なし)を利用している場合は、確定申告が必要。
- ふるさと納税を利用したが、ワンストップ特例を適用しなかった人
- 確定申告をしないと、寄付控除を受けられない。
では、無収入の場合でも確定申告をするべきなのだろうか。


無収入でも確定申告すべき理由
例えば、前年の医療費が10万円以上の場合、医療費控除を受けるために確定申告を検討する人も多い。しかし、無収入であれば確定申告をしても税金の還付は発生しないため、「意味がない」と思われがちである。
しかし、無収入でも確定申告をすることで以下のようなメリットが得られる可能性がある。
1. 住民税の非課税証明書を取得できる
確定申告を行うことで、「所得がない」ことを正式に証明できる。この証明が必要となる場面として、
- 国民健康保険料の減免
- 就学支援金の申請
- 公営住宅の入居審査
などが挙げられる。確定申告を行わないと、住民税の非課税証明書を取得できない場合があるため、無収入であっても申告しておくと便利である。
2. 扶養控除の確認に役立つ
家族の扶養に入っている場合、確定申告を行うことで扶養控除の対象として正しく扱われる。特に、親の健康保険の扶養に入っている場合は、収入がないことを証明する必要があるケースがある。
3. 医療費控除の適用で翌年以降に備えられる
無収入の場合、医療費控除による税金還付は受けられないが、
- 翌年に収入が発生した場合、過去の控除分を申請できる可能性がある
- 家族の所得と合算できる場合がある(配偶者や扶養親族の所得がある場合)
そのため、翌年の確定申告を見据えて申告しておくことも重要である。


私の場合、前年の医療費が10万円以上だったが、収入がなかったため、還付を受けられないのは承知のうえで確定申告をしておいた。
4. 社会保険料の減免申請に役立つ
確定申告を行うことで、所得がないことを正式に証明できるため、
- 国民健康保険の軽減措置
- 国民年金の免除申請
などの手続きをスムーズに進めることができる。無収入であっても、これらのメリットを考えると確定申告をする意義は十分にある。


まとめ
無収入の場合、確定申告をしても所得税の還付はないため、「意味がない」と考えがちである。しかし、住民税の非課税証明書の取得や社会保険料の減免、扶養控除の確認など、さまざまなメリットがある。
また、医療費控除についても、翌年以降に収入が発生した際に適用できる可能性があるため、申告しておくことは決して無駄ではない。
したがって、前年の医療費が10万円以上であっても無収入の場合、確定申告を行うことで得られるメリットを考慮し、自身の状況に合わせて適切な判断をすることが重要である。

