NISAで100円から買える国債が登場したって本当?

100円国債
目次

はじめに

これまで国債は安全資産として知られてきたものの、最低購入金額が高く、個人投資家にとってはやや敷居の高い存在だった。しかし、2025年8月に登場した「iFreeHOLD 日本国債(JGB2056)」が、その常識を大きく覆した。

なんと、NISAの成長投資枠を利用すれば100円から国債に投資できるのだ。これにより、国債投資がより身近で柔軟な選択肢として注目を集めている。本記事では、この新しい仕組みの特徴や利回り、従来の国債との違い、そして注意点を詳しく解説する。

iFreeHOLD 日本国債とは何か

iFreeHOLD 日本国債(JGB2056)は、アセットマネジメントOneが運用する投資信託である。その投資対象は、第59回30年利付国債(2056年3月償還)という一つの債券に限定されている点が最大の特徴だ。つまり、複数の国債に分散投資する一般的な債券型投信とは異なり、個人が直接30年物国債を保有するのとほぼ同じ効果を得られる仕組みである。

また、同投信は購入や売却の自由度が高く、いつでも売買可能である。個人向け国債では購入後1年間は解約できず、途中換金の際には利子相当分を差し引かれる制約があるが、iFreeHOLDではそのような制限がない。基準価額は金利動向によって変動するため、タイミングによっては値上がり益を狙うこともできる。

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国債=満期まで保有という常識を覆す仕組みである。柔軟に売買できる点は画期的だ。

利回りと運用コスト

この投信の注目ポイントは、複利で年3.11%(税引前)という利回りの高さにある。これは2025年10月時点での個人向け国債(10年固定型)の約0.9%を大きく上回る水準であり、長期金利の上昇を背景に、国債としては魅力的な利回りを実現している。

運用コストも抑えられており、信託報酬は年0.1%台と低水準。長期で保有するほどコストの影響が小さくなり、複利効果を享受しやすい設計である。長期国債ゆえに金利変動リスクを抱える一方、安定した収益を重視する投資家にとっては魅力的な選択肢となる。

個人向け国債(10年)との主な違い(早見表)

個人向け国債(10年)と iFreeHOLD 日本国債(JGB2056)の比較
項目 個人向け国債(10年) iFreeHOLD 日本国債(JGB2056)
最低購入額 1万円(1万円単位) 100円(少額から積立可)
取引形態 国の個人向け債券を直接購入(満期償還) 投資信託(基準価額で売買/満期償還なし)
投資対象 個人向け国債(固定・変動の10年) 第59回30年利付国債(2056年3月償還)に1本集中
利回りの目安 直近募集条件に依存(例:固定型で年0%台〜) 満期利回り:複利年3.11%(税引前)※誌面出典
途中換金・売却 原則1年経過後。中途換金調整額(利子相当の一部差引)あり いつでも売買可能(価格は金利動向で変動)
価格変動 満期まで保有なら額面で償還(途中換金時は変動影響小) 基準価額が金利に連動して変動。元本保証なし
税制 利子は課税(復興税含む約20.315%)。NISAは対象外 分配金・売却益はNISAの成長投資枠で非課税
コスト 購入手数料・信託報酬なし 信託報酬など運用コストあり(長期保有で影響)
購入チャネル 銀行・証券・郵便局などの募集で購入 主要ネット証券で常時購入可
向いている人 元本確実・手堅く利子を受け取りたい人 少額から非課税で金利収益・値上がり益も狙いたい人

※利回りや募集条件は時期により変動する。誌面の記載に基づく数値は「複利3.11%(税引前)」である。最新条件は販売各社のページで確認が必要である。

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3%を超える利回りを日本国債で得られる時代が来たのは大きな転換点である。

NISAつみたて投資枠での購入メリット

iFreeHOLD 日本国債は、NISAの成長投資枠で購入可能である。利子や売却益が非課税になるため、通常20.315%の税金がかかる国債投資と比べて手取り収益が大きく変わる。特に少額から積立投資ができる点は、これまで国債を敬遠していた個人投資家にとって朗報だ。

また、SBI証券、楽天証券、マネックス証券など主要ネット証券で取り扱われており、わずか100円から購入できる。個人向け国債の最低投資額(1万円)に比べると、はるかに気軽に始められる仕組みといえる。

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NISAと国債の組み合わせは、安定運用を目指す投資家にとって理想的な環境である。

投資信託型の利点とリスク

iFreeHOLDは、単一の国債に投資する投資信託であるため、国の信用力に基づく高い安全性を持つ。一方で、債券価格は金利の変化に敏感に反応する。金利が上昇すれば基準価額は下落し、金利が低下すれば上昇する。満期保有を前提としない投資信託である以上、元本保証はなく、タイミング次第で損失が出ることもある

また、長期国債はインフレに弱い。名目利回りが3.11%でも、将来の物価上昇率がそれを上回れば、実質的な利回りはマイナスになる可能性がある。特に30年という長期間では、インフレリスクを無視できない。

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安全資産であっても、長期ではインフレとの戦いになる。実質利回りを常に意識しておきたい。

シリーズの拡大と今後の展望

iFreeHOLDシリーズは、この日本国債を皮切りに、すでに「iFreeHOLD 米国債」など他国の債券にも対象を広げている。米国債版では年4%超の利回りが期待できるとされ、海外債券の選択肢としても注目を集めている。今後は社債などへも対象が拡大する可能性があり、債券投資がより身近になる流れが進みそうだ。

これまで「債券=退屈」「利回りが低い」というイメージを持っていた人も、少額・非課税・柔軟という三拍子がそろった新しい国債投信によって、投資対象としての魅力を再発見するきっかけになるだろう。

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国債投資の民主化がついに始まった。リスクを抑えた長期運用を志すFIRE世代にこそ検討してほしい。

まとめ

NISAを活用すれば、100円から国債に投資できる時代が到来した。iFreeHOLD 日本国債(JGB2056)は、一つの債券に投資しながら、投資信託の柔軟性を併せ持つ革新的な商品である。複利3.11%という高い利回りに加え、非課税メリットと流動性の高さを備えた本投信は、これまで国債に興味がなかった個人投資家にとっても魅力的な選択肢となるだろう。安全性と収益性のバランスを取りながら、長期的な資産形成の一助として注目に値する。

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